厳原町漁業協同組合、丸友水産の協力のもと、東京大学大気海洋研究所生物海洋学分野の海洋観測が6月30日よりスタートいたしました。

この観測では定置網に固定した観測機器により水温や塩分、海流(流向流速)、クロロフィル量の高頻度連続データを長期間取得する予定です。

日本海の玄関口である対馬でこのような観測を行うことで、日本海に流入する海水の特性やその季節的な変化を理解することが可能になります。
また、これらのデータと定置網で漁獲される魚の種類や量の変化を照らし合わせることで、漁業者の方々の経験則に科学の視点をプラスし、漁業経営にも役立つことが期待されます。

私たちは観測機器の定期的なメンテナンス、データ回収を担当いたします。
また、測器データ以外の現場情報を研究機関に提供することや研究成果を漁業者の方々にお伝えするなど、研究機関と漁業現場の情報共有を円滑に行い、双方にとってメリットの多い観測にできるよう努めます。